2022-08-20

Windows Terminal で OSC133 する

先週は盆の関係で時間が取れず書くのをサボった。まあその前の日曜に余分に書いてたし相殺したことにしておく。

きょうは Windows Terminal でもシェル統合みたいなのができるらしいと気づいたので、それを試す。


ちょっと古い Windows Terminal Preview のリリースノートを見てて気づいた。

Release Windows Terminal Preview v1.15.186 · microsoft/terminal

Get-GitHubRelease -OwnerName microsoft -RepositoryName terminal -Tag v1.15.1862.0 | select -ExpandProperty body | % {$_ -split "`n"} | sls -Pattern '\[Experimental\]' -Context 0,10 で雑に抽出。

  • [Experimental] We now support scrollbar marks! (#12948) (#13163) (#13291) (#13414)

    • Use the addMark action to add a scrollbar mark

      • The color optional parameter can be used to specify a color

    • Use the scrollToMark action with a specified direction parameter to scroll between the marks

    • Use the clearMark action to remove a selected mark

    • Use the clearAllMarks action to remove all scrollbar marks

    • The experimental.autoMarkPrompts profile setting can be set to true to automatically mark each prompt

      • NOTE: This uses the FTCS_PROMPT sequence from FinalTerm, OSC 133 ; A, which we now support! (#13163)

    • The experimental.showMarksOnScrollbar profile setting can also be set to true to display the marks on your scrollbar

ほう? プロンプトに自動でマーカーを付けられる様になったらしい。

この機能使いたかったが、端末乗り換えて profile にシーケンス足して...みたいなのが必要っぽかったのでメンドイなーと思ってけど、端末だけで対応できるのなら非常に楽。

これはやりたい。試してみる。

Windows Terminal の設定

利用している Windows Terminal Preview のバージョンは Version: 1.15.2282.0 だった。

以下のような感じの設定で試す。実際の settings.json は他の設定でゴチャついているので、要所だけ切り抜いた。

{
"$help": "https://aka.ms/terminal-documentation",
"$schema": "https://raw.githubusercontent.com/microsoft/terminal/main/doc/cascadia/profiles.schema.json",
"actions": [
{
"command": {
"action": "addMark",
"color": "#CB4B16"
},
"keys": "ctrl+m"
},
{
"command": {
"action": "scrollToMark",
"direction": "previous"
},
"keys": "ctrl+up"
},
{
"command": {
"action": "scrollToMark",
"direction": "next"
},
"keys": "ctrl+down"
},
{
"command": "clearAllMarks",
"keys": "ctrl+d"
}
],
"profiles": {
"defaults": {
"experimental.autoMarkPrompts": true,
"experimental.showMarksOnScrollbar": true
},
},

JSON Schema については、https://aka.ms/terminal-profiles-schema の方はバージョンが古いので Preview 使ってると色々不都合がある。ので repo 直で見る。

試してみて、とりあえずすべて期待通りに動くのがわかった。

はじめスクロールバーに色がつかなくて、はて?だったけど、これは settings.json の記述が間違ってたからだった。 experimental.autoMarkPrompts, experimental.showMarksOnScrollbarprofiles 直下じゃない。 profiles.defaults に書かないとダメ。

これに気づいたのは settings.json の JSON Schema のここ見たら、 Profile 毎の property であることがわかったから。

ドキュメントにもこの機能出てた。あとから気づいたわ。 Scroll marks (Preview)- Windows Terminal Advanced Profile Settings | Microsoft Docs

ドキュメントの方は、タイトルも「Advanced profile settings in Windows Terminal」 やし、こっちならパっと見で気づけたかな...まあよし。


今回この件を調べてから、 megathread: Scrollbar Marks · Issue #11000 · microsoft/terminal という巨大な Issue を見つけた。 きょう試した experimental な feature もここ由来のもの。

まだ VS Code のそれに比べると相当しょぼい。 またコマンドの成功・失敗に対応してマーカーの色分けがつくとかもない。 けど、この Issue 見るにそれらはそのうちやるっぽい(category というやつかな)。なので、 subscribe しておいて新しいのが来たら是非試したい。

普段仕事で使う標準出力が長い cdk とか AWS Tools for PowerShell とかの実行結果を飛び回るのに、こんなに有効な機能が来たことは喜ばしい。 来週の仕事から早速使う。

余談

ついでに useAcrylic = true じゃないとき、 opacity だけで古き良き透過にできるのにも気づいた。 Windows 11 で ver1.12 から使えたらしい...気づくのに時間がかかったけど、これもやりたかったことのひとつなので、良い。

Opacity - Windows Terminal Appearance Profile Settings | Microsoft Docs