F# でコマンドレットを書いてる pt.24
pocof の開発をした。
描画部分で PSHostRawUserInterface
をそのまま取り回してたところに一層別の型を噛まして、ちょっとだけ unit test を書けるようにした。 #73
PSHostRawUserInterface
の mock をそのまま書こうものなら大量のメソッドを実装することになりそうだし、一層噛まして楽にできたと思う。
まだ触り程度の test しか書いてないけど、あるとないでは天地の差よ。
この対応の中でおもしろかったのが、 platform 違いを体感できたこと。 キー入力周りの .NET の cross platform の挙動の違いだったりバグについては .NET ブログかなんかで見たことがあったのだけど、今回初めてほんまに違うんやなと実感した。
PSHostRawUserInterface
を wrap した型の mock を unit test で書いたのだけど、そこでたまたま既存コードのコピペで Console.TreatControlCAsInput
を使ったところがあった。
これ、 Windows でのみアクセス時に System.IO.IOException : The handle is invalid.
が発生する。 Linux や Mac ではこの不正な handler は発生せずテストが成功していた。 Refactor PocofScreen. · krymtkts/pocof@3de1579
以下こけてた Windows のログを抜粋。 test (windows-latest) · krymtkts/pocof@3de1579
[xUnit.net 00:00:01.01] PocofUI+Buff writeScreen.should render top down. [FAIL]
Error Message:
System.IO.IOException : The handle is invalid.
Stack Trace:
at System.ConsolePal.get_TreatControlCAsInput()
at PocofUI.MockRawUI..ctor() in D:\a\pocof\pocof\src\pocof.Test\PocofUI.fs:line 19
at PocofUI.Buff writeScreen.should render bottom up.() in D:\a\pocof\pocof\src\pocof.Test\PocofUI.fs:line 70
at System.RuntimeMethodHandle.InvokeMethod(Object target, Void** arguments, Signature sig, Boolean isConstructor)
at System.Reflection.MethodInvoker.Invoke(Object obj, IntPtr* args, BindingFlags invokeAttr)
CLI のハンドラのなんかが起こってるのは間違いなそうやけど何も解決策分からず。 unit test なので実際に CLI の in/out を司る者がいないからこうなるんやろけど。
mock やし単に true が欲しかっただけの箇所なので、 Console.TreatControlCAsInput
を利用しないようにさえすれば起こらないのでそう直した。
あと別件で、 .NET 8 がリリースされ PowerShell 7.4 が出たことで Microsoft.PowerShell.SDK
7.4.0 が来てた。
dependabot.yml
の設定がまずかったからその変更で PR を作られてしまった。
.NET 7 のままだからか Microsoft.PowerShell.SDK
を利用してる箇所のテストコードが null reference でクラッシュするという事態に。
Bump the test-lib group with 2 updates · krymtkts/pocof@acf0c31
すまん dependabot-san 。
こういうインパクトの大きい更新は自分でやるから、 Microsoft.PowerShell.SDK
と PowerShellStandard.Library
の patch version しか受けないよう変更した。
.NET と PowerShell のバージョンが相互に関係し合うのは知ってるけど、他に利用してる NuGet module がどう影響受けるか把握してないので、ちょくちょく着手していきたい。
ゆーても Chocolatey には 7.4 の更新きてるのを確認して自機の PowerShell 7.4 に上げたばっかりなので、ちょっと後で。
(余談やけど PowerShellStandard.Library
7.0.0-preview.1 が unlisted なの初めて知った。
Microsoft.PowerShell.Standard.Module.Template からは参照されたままなのだけど数年動き無いしどうなるんやろ。)
pocof/.github/dependabot.yml から NuGet module のところだけ抜粋。
- package-ecosystem: "nuget"
directory: "/"
schedule:
interval: "weekly"
day: "friday"
time: "06:00"
timezone: "Asia/Tokyo"
groups:
pwsh-std:
patterns:
- "PowerShellStandard.Library"
update-types:
- "patch"
pwsh-sdk:
patterns:
- "Microsoft.PowerShell.SDK"
update-types:
- "patch"
test-lib:
patterns:
- "*"
exclude-patterns:
- "PowerShellStandard.Library"
- "Microsoft.PowerShell.SDK"
ignore:
- dependency-name: "PowerShellStandard.Library"
update-types:
- "version-update:semver-major"
- "version-update:semver-minor"
- dependency-name: "Microsoft.PowerShell.SDK"
update-types:
- "version-update:semver-major"
- "version-update:semver-minor"
assignees:
- "krymtkts"
reviewers:
- "krymtkts"
このように特定のモジュールの major minor update を除外したいとなると、groups
の指定だけではできない。
明示的に ignore
に該当モジュールを入れないと個別に PR 送る対象になってしまうので、なんか煩雑な感じの記述になった。
dependabot-san の設定変更できつかったのが、 main branch に dependabot.yml
が反映されないと内容の検査ができないところ。
まだ linter とかの検証方法無いよな? そういう Issue も開いたままだし。
何度もやり直すのはまあ良しとしても、きついのは PR 作りまくったり Git の履歴が汚れるところ。 なんかいい方法ないんかいな。