Booklog - アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す 86 パターン

Tom DeMarco, Peter Hruschka, Timothy Lister, Steve McMenamin, James Rovertson, Suzanne Robertson, 伊豆原弓

はじめに ~ 1 アレクザンダーのパタン・ランゲージに倣いプロジェクトのパターンを集めた本。 アドレナリンジャンキー。誰もがいつも猛烈に忙しく、計画性がなく緊急性・切迫度の高さだけで仕事を選ぶ組織。 そこでは急ぎの仕事を徹夜残業や休日出勤で忙しく仕上げることが仲間の証。 アドレナリン中毒を直せる病院は存在せず、治すには急ぎの仕事を優先順位をつけて自制して取り組むしかない。 こういう組織いくつか実体験あるわ。概ねできないことを隠すために忙しくしてる。 目次だけでも腹いっぱいになれる内容あるわ。前から順に読む必要もないが頭から読むことにした。

2025-11-13, read count: 1, page: i ~ xi, 1 ~ 4, pages read: 15

2 ~ 6 スピード勝負。本能的に切迫感を持ってい遅れが成功にもたらす意識がある組織。その逆には行動は伴わない。 死んだ魚。プロジェクト初日から達成できないことを知りながら何も言わない人々。 幸福礼賛会議。儀礼的に健全であるように見せかけ実際はその逆な会議。 乳母。チーム一人一人の才能を育て上げるマネージャー。 関連痛。根幹の問題でなく枝葉の問題を対処してしまう。 各パターンなるべく短く一言で表現するようにしてみる。 死んだ魚は、勇敢な人が経営者や上層部に伝えても変わらなかった結果でも生まれるというのが実感としてある。 わたしの理解では、マネージャの仕事が準備なのと同じで、始まる前から組織が腐っているわけ。

2025-11-14, read count: 1, page: 5 ~ 19, pages read: 15

7 ~ 10 マニャーナ。「いつかそのうち」では仕事は片付かない。切迫感を持って取り組む必要がある。 アイコンタクト。任務が緊急・複雑なほど同じ場所で仕事をする必要性が高まる。熱心なメンバーを 1 か所に集めると奇跡が起こる。分散化されたチームには追加のコストがかかる。 ムードリング。プロジェクトの定量的な状況を示さず、感情的な雰囲気だけを報告することは、プロジェクトに危機をもたらす。 信者。メソドロジーの信奉者は状況に応じた判断ができず、プロジェクト思考を妨げることがある。 信者とはなるべく関わらないようにしてるが、マニャーナ、ムードリングは常々起こるしその 可能性に注意している。 アイコンタクトは、自分がリモートワークながらその有用性は知っているので、伝家の宝刀という認識。

2025-11-15, read count: 1, page: 20 ~ 34, pages read: 15

11 ~ 15 魂を貸す。技術に魂を売る者はそれに固執し離れられなくなる。プロは技術に魂を貸し、問題解決に必要な新しい技術があればそれ受け入れる。 レミングサイクル。プロセスを調整することで批判・失敗する恐怖から逃れるために標準プロセスを守り続け失敗する。 ベンチに人なし。コスト削減を重視するあまり交代要員を準備せず結果代打が必要なときに準備に時間を浪費する。 フェイスタイム。地理的に分散したチームは本来難しい。でも 1 か所に顔を集める機会を重ねることで互いの善意の関係性を築くことができる。 「どうしてミケランジェロになれないんだ?」。生産性の向上を期待して導入するツールにも使いこなすための技能が必要。給料の安さだけで人を雇うとツールの性能は発揮できない。 今の会社ではほとんどの人に会ったことがないので、本書に従えばチームとして 120% の性能は発揮できてないのだろうな。 1 人でやる分には困ってないけど。

2025-11-16, read count: 1, page: 35 ~ 47, pages read: 13

16 ~ 20, 閑話 ダッシュボード。弱いチームではダッシュボードは晒し台になる。強いチームでは判断を促し未来予測に使われることで成功の確率を高める。 永遠の議論。一度決まったことに延々メンバーが不平不満を漏らして貴重な時間を浪費する。明確な意思決定プロセスを示すのがマネージャーの責務。 子犬と老犬。若者の学びの姿勢・高揚感が組織の学びのリズムを作る。老兵も若者のリズムに触れて学習のペースを高める。若者を雇わない会社はリスクを避けているだけ。 映画評論家。プロジェクトの成否に興味なく自分だけは成功する自身を持った傍観者。批判だけする人。傍観者はプロジェクトの目標が分離した一例であり、成功率を下げる。 一人一役。自分が何の役割を期待されているか理解し自信を持って責任を引き受ける。このパターンの組織は目的意識を持って取り組む。役割が不明瞭であればうろたえ、全員が責任を担えば何一つうまくいかない。 プロジェクトことば。無害なことばに隠れた不穏な意味。「ベストプラクティス」はわたしも気をつけて使うな。思考放棄ですごく無責任に聞こえるときもある。 ダッシュボードだけパターンと言うかツールの話。 一人一役の全員が責任を持つやつは傍観者効果に近い。

2025-11-17, read count: 1, page: 48 ~ 67, pages read: 20

21 ~ 25 ロシア式。機能面以外の要求を蔑ろにするとユーザビリティを落として嫌われる。 自然な権威。能力があるところに権威が生まれ、権威がある人が決定を下すのが健全。逆は階層組織での決定。 静か過ぎるオフィス。活気を失った組織のメンバーは無為に過ごす。 白線。プロジェクトが明確な境界≒外部とのインタフェースを定義することでスコープが定まる。 沈黙は同意とみなされる。権力がある方は往々にして沈黙を同意とみなす。ノーと言うか難しければ約束リストを作るだけで「同意しなければ同意とみなさない」状態にできる。 不自然な権威と沈黙は同意は関連があるな。歪な権威構造が歪な同意を生むんだわ。

2025-11-18, read count: 1, page: 68 ~ 79, pages read: 12

26 かかし。かかしは手っ取り早く作れるソリューション。間違いを含むこともある。人は一から作るより改良するほうが得意なので、要求を引き出せる。 今日は障害対応で読む時間なし。

2025-11-19, read count: 1, page: 80 ~ 82, pages read: 3