Booklog - ディズニー CEO が実践する 10 の原則

Robert Iger, 関美和

プロローグ。氏も書いているがこれはリーダー論やな。 10 の原則は普遍的なもので、コレまで読んできたマネジメントの原則と重なる。 それを組織自体が実現するかリーダー自身の行動で示すかの違いということ? 案外ワインバーグ氏のスパエンへの道に近いのかも。 はじめに原則を一覧してて、その原則を学んだエピソードをこれから追っていく感じ。 上海ディズニーランドの開演の頃にオーランドのディズニーランドで悲惨な事件があったエピソードの誠実な姿勢からも、その原則に従った行動であることが読める。

2026-03-16, read count: 1, page: 1 ~ 36, pages read: 36

第 1 章。物語ですね。 ABC の下っ端から初めてのメンターといえるルーン・アーリッジの元で働くようになるまで。 ルーン・アーリッジからは、仕事への情熱、完璧を追求すること、テクノロジーを取り入れイノベーションを起こすことを学ぶ。 反面教師としては、気分のムラで公平性をなくすこと、作品を優先するあまり人を蔑ろにすることの弊害も学ぶ。 プロローグの原則のいくつかの片鱗はこの頃にも見られてる、公平性、最高を追求する、誠実さ、あたりかな。 氏も死に物狂いで働いてたようなのでそれと気づいたのは後になってからだという。経験が少ないと中々気付けないし誰しもそんなもんなんやろな。 きょうは 1 章だけにしたがこの物語感なら 2 章は読める気がするな。

2026-03-17, read count: 1, page: 37 ~ 64, pages read: 28

第 2 ~ 3 章。これはもうずっと物語やな。腹を決めて読みきろう。 ABC がキャピタル・シティーズに買収されてから ABC のナンバー 2 や ABC エンターテイメント社長を経て ABC の社長 、キャピタルシティーズの COO になるまで。 買収された後の働き方が全く変わり、それが転機になった。素直で率直で前向きな姿勢で上司から信頼され、その与えられた裁量で勇気を持って挑戦的な仕事に取り組めるようになる。 氏自身がそのようにできたのも上司や経営陣が信頼をしてくれて部下を第一に考えてくれたから。部下を信頼して任せることが最大のパフォーマンスを引き出す。 たとえ失敗したとしても、果敢に挑戦したことに意味があり、次に繋がる。 知らないことを知って謙虚に学ぶ姿勢、自分の責任を果たすことがまた信頼につながる。 これはとても普遍的な原則やな。 1 つ前に読んだ Pixar の話もその前のマネジメント系の本でも同じ。 責任と裁量は対。信頼を得るための真摯な姿勢と信頼を得てからは限界を超えていく挑戦。いいね。

2026-03-18, read count: 1, page: 65 ~ 101, pages read: 37

第 4 ~ 5 章。キャピタル・シティーズがディズニーに買収され、ディズニーの COO になるまで。 キャピタル・シティーズの経営陣も上司も部下を第一に考え、信頼のもと裁量を与えたからこそ、従業員は最高のパフォーマンスを出せた。 当時のディズニーは中央集権的で、買収されたキャピタル・シティーズの扱いも高圧的だった。 上層部はナンバー 2 の座を争いギスギスして、それが社内に悪い雰囲気を蔓延させていた。 これが Pixar を買収したときの良い買収も悪い買収も知っているという話か。 自律性と支配的、全く逆の組織マネジメントを経験したからこそ、慎重に文化を壊さないよう Pixar の買収を進めたわけか。 この一点を理解しただけでもこの本を読んで良かった。そういう経験がないと中々思い及ばんやろう。 ディズニーの幹部がミッキーのネクタイを締めるのを推奨されてたが氏は従わなかったのは笑えるな。わたしは偶々ミッキーのネクタイを持ってて昔締めてたけどな。

2026-03-19, read count: 1, page: 102 ~ 139, pages read: 38

第 6 ~ 7 章。ディズニー CEO 後継者争いから CEO 就任までの泥沼劇。 先の章でもあったディズニー社内でナンバー 2 の座を争っていたの同様、CEO 後継者争いも泥沼だった。 経営層の不信感が社内にも蔓延し実質ディズニーは止まっていた。幸い業績を維持するいくつかの成功があったが、継続的な成功は難しい状況だった。 こりゃひどいなくらいの感想しかないのだが。 敵対的な人や SNS で心無い批判を浴びることもあるし、思わず感情的になることもある。 それのような地獄の底のような状況でパニック発作を起こしながらも、冷静さを保ち真摯に仕事に向き合う姿勢を部下に示すのがリーダーってところか。無理ゲーだ。 実際、氏の極限の忍耐と取締役会への誠実な対応(と相当の戦略)が未知を切り開いたように読めるな。 重要なのは、恐らく CEO 候補の中で会社のことを考えてたのは氏しかいなかったであろうところやな。

2026-03-20, read count: 1, page: 140 ~ 182, pages read: 43

第 8 ~ 9 章。ディズニー CEO 就任から Pixar 買収まで。 CEO 就任までのゴタゴタやキャピタル・シティーズで良くない買収をされた経験から、敬意の欠落が組織の及ぼす悪影響を理解した。 中央集権的なディズニーを現場の裁量を尊重する組織に変えるため組織改編を行っただけでも士気が高まった。 そしてディズニーの祖業であり中核であるアニメーション再興のために Pixar を買収。 この買収の話は Pixar の本でも読んでたので双方からの観点を学んだことになる。 いずれのトップも情熱を持って仕事に取り組み、従業員を第一に考え、信頼して裁量を与えるという原則を実践していた。 またリスクを取る姿勢も共通点で、それが多分買収の成功の鍵になったんやろな。

2026-03-21, read count: 1, page: 183 ~ 232, pages read: 50

第 10 章。マーベル買収。 Pixar に続きコンテンツを強化するためにマーベルを買収。 マーベルも Pixar と同様に、買収後も文化を壊さないように注意し、マーベルの経営も信頼して任せることにした。 買収に際しては相手への敬意と信頼できる相手だと思ってもらう必要がある。 しかし映画に関しては CEO とクリエイターの関係が悪く CEO の権限を奪うことで軌道修正でが必要だった。 たとえ優秀な人や友人が相手でも時には解雇や権限の剥奪と言った厳しい判断が必要になることもある。 当然ならが氏は「いい仕事」をするために必要なことをしているので、厳しい判断にも責任もってするわな。

2026-03-22, read count: 1, page: 233 ~ 261, pages read: 29

第 11 ~ 12 章。ルーカスフィルム買収。ディズニープラス等の D2C サービス開始。 ルーカスフィルム買収と難航した話。 Pixar 、マーベル、ルーカスフィルムの共通点は一人の支配的な所有者の理解を得られるかという点だった。 ジョージ・ルーカスの子供とも言えるスターウォーズともなれば特に難しく、買収後に続編の草稿を採用しなかったことや内容で本人から不満を買うこともあった。 それでも信頼してもらえたからこそ買収が成功した。 そして D2C サービスの開始。ディズニーが自身のビジネスを破壊する配信サービスという変化を受け入れるリスクを取るために、取締役会も社内の報酬制度も作り変えた。 変化の話は GE のやつでも読んだようなもんか。 GE デジタルはだめだったがディズニープラスは成功してて対照的だ。 積み上がった IP とそれを配信する手段としてのデジタルの相性の良さかな。

2026-03-23, read count: 1, page: 262 ~ 301, pages read: 40

第 13 ~ 14 章。フォックスの買収。優秀な関係者の不祥事に対する毅然とした対応。 辛い決断であっても人として正しい決断をするしかない。企業やリーダーがその姿勢を示すことで市場も従業員もそれを信頼し評価する。 本書はコレで終わり。付録はコレまでの話から教訓の部分を抜粋したもの。 何のきっかけでこの本を買ったかは忘れてしまったが、いい本だった。 特に気に入っているのは、氏が未来の大きな目標と野心を持ちながらも、今いる場所で今できる目の前の仕事に全力で取り組む姿勢を示しているところ。 エッセンシャル思考の「今ここに集中する」とも通じるところがある。 そして誠実さと人として正しいことをするという高い倫理観も素晴らしいな。 本書のリーダーシップの原則は、これまで読んだマネジメント本との共通点も多く、コレが確証バイアスでないなら、普遍的な原則であることを裏付けてくれるな。

2026-03-24, read count: 1, page: 262 ~ 301, pages read: 40

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