Booklog - 筋肉がすべて 健康・不老・メンタル、人生のすべてが変わる唯一の方法

Gabrielle Lyon, 御立英史

INTRODUCTION 。著者の研修医としての 2 型糖尿病・心血管疾患・肥満治療の経験、老年医学の専門研修医としての経験から、脳や体の健康に与える健康被害、脂肪を減らすことより必要な筋肉の重要性に着目した。 積極的な運動と高品質なタンパク質の食事に重視した著者の編み出したライオン・メソッド(多分翻訳前は The Lyon Protocol)とその裏付けとなる最新の筋肉の常識を本書で示してくれるみたい。 あと成長マインドセットに触れて、「楽な方法がある」という甘い幻想は捨てて地道な努力を積むことが究極のライフハックであると締めてる。 脳筋過ぎる邦題だが、運動脳の走る・歩く推しに対して筋肉推しの本書は好敵手と思われたので読む。 原書は Forever Strong™: A New, Science-Based Strategy for Aging Well なので邦題より多少マシか。 目次を読むに、 Part 1 が筋肉、 Part 2 が栄養、 Part 3 で食事と運動、という構成みたいで、 1,2 でメソッドの基礎知識を養う感じかな。 バイアスやエビデンスへの注意を促す節もある様子は親切か。 著者が昔ホールフードばっか食べてたとか独自メソッドの構築とかは個人的に見てヤバげなシグナルだが、知る限り健康寿命で筋肉が重要なのは確かだしバイアス抜きで読みたい。

2026-05-12, read count: 1, page: 1 ~ 28, pages read: 28

Part 1 第 1 章。筋トレを伴わない有酸素運動は筋肉も減らしてしまう。骨格筋が有無生理的な影響が健康につながる。 筋肉が増えることの利点。ミトコンドリアの密度が増し炭水化物や脂肪を効率良くエネルギーに変換、代謝を最適化できる。 炎症を抑えるマイオカインの放出にもつながる。筋肉はアミノ酸の貯蔵庫で、代謝において体内へアミノ酸を供給する役割を担う。 運動によって BDNF が増えるというのが本書もあるが、調べてみると人間の脳の局所的な BDNF を測ってないようだし運動以外の要因もあるから必ずしもそうではないぽい。海馬の成長を促すのは確からしいが動物研究の結果であって人間で証明したものではなさそう。 いくつか注意すべき主張はありそうだが、骨格筋を増やすメリットは確からしいと理解した。

2026-05-13, read count: 1, page: 29 ~ 55, pages read: 27

Part 1 第 2 章。筋肉を自分の意志で鍛えられる唯一の臓器とみなし、何のために筋肉を鍛える必要があるのかの説明。 老化による筋肉の分解に対抗する。免疫の強化。体を補修するためのアミノ酸の供給源。運動量と自己免疫疾患の関係。 過剰な脂肪組織による慢性的な炎症による DNA 損傷を防ぐ。がん治療での生存率の向上。肥満と認知症の関係。 筋肉を増やしミトコンドリア密度を上げエネルギー代謝を最適化することが健康寿命につながる。 つい最近がん患者の運動の話は最近の医療事例で見たな。 ウエストが太いと脳の容量が小さいとか認知症が多いというのは因果関係がよくわからなかったのであとで検証しよう。

2026-05-14, read count: 1, page: 56 ~ 77, pages read: 22

Part 1 第 3 章。老年医学の専門家なのもあってかこの章では老化に備えるための筋肉の増量について触れられてる。 子供の頃から筋肉を鍛えること適切な食事を取ることで得られる健康と認知能力への好影響について。 30 代から始まる老化に対抗するための筋トレの必要性について。肥満が女性の妊娠において妊娠糖尿病を引き起こすリスク。男性の生殖能力も運動で好影響を受ける。 更年期のホルモンバランスの変化で急激に筋肉が減少する。それに対抗するための高タンパクな食事と運動の週間の必要性。 筋トレを始められないヒトのための「メンタルの筋トレ」について。現状維持バイアスでトレーニングを始められないというのはあるあるやな。 ネガティブな未来を想像するとか自分に罰を与えるとかは置いといて、個々人にあった習慣化の条件付けが必要なのは確かだ。 妊娠糖尿病や更年期障害にも筋肉の影響が大きいというのは気づきやな。医学のリテラシーがないから情報をそのまま飲み込んでいるので、また個別に調べておきたい。

2026-05-15, read count: 1, page: 78 ~ 112, pages read: 35

Part 2 第 4 章。適切な栄養を摂取する手段としての動物性タンパク質。 栄養学自体はまだ歴史が浅く、最近の研究で却下された知見も多いが、米国の標準食への影響は未だ強い。 そのバイアスは、栄養学の研究が元は軍事目的であったこと、科学的根拠に基づかない市場の影響と様々。 ヒトの体は効率よく動物性タンパク質を利用でき、それを植物性タンパク質で補うのは難しい。 あと畜産に対する環境負荷や倫理的な問題に対する反論。 ハードなトレーニングのような計画を実行するため、事実を受け入れ次のステップに進むために自尊心を高める。 エビデンスの信頼性に対する注意喚起し、流行と科学を区別するように促しているのはよい。 動物性タンパク質の摂取に関しては詳しく知らなかったのでさっと調べたが、人種的な食事の適性も多少あるようだけど、生物学上は動物性タンパク質の方が効率的に利用できるのは確からしいと理解した。

2026-05-16, read count: 1, page: 113 ~ 153, pages read: 41

Part 2 第 5 章。タンパク質は肉体の物理的な構造・生理的な働きを支える原材料。 高品質なタンパク質の摂取とは必須アミノ酸の十分な量とバランスが取れていること。タンパク質の量が多くても質が同じではない。 単体で必須アミノ酸を摂取できなくても組み合わせることで補うことができるが、それでも動物性タンパク質に比べアミノ酸の量が不足する可能性がある。 筋肉を作るためには、朝食に代謝の最適化を始めるため、夕食に朝までの断食に備えるための十分な量のタンパク質を摂取することが重要。運動後のタンパク質摂取も重要。 最後に過食に関するドーパミンの話。 細かな研究の裏付けなどは置いといて、この辺は一般的な筋トレにおける食事の知識と合致するが、牛肉推しは初めて見たかもな。 タンパク質の量が不足している食生活というのは自分も該当してて、特に疲労感や午後の眠気に繋がってそうだったので昼のタンパク質補給を増やしてみて経過観測中。

2026-05-17, read count: 1, page: 154 ~ 182, pages read: 29

Part 2 第 6 章。炭水化物と油。 インスリンー炭水化物モデル、炭水化物の摂取がインスリンの過剰分泌を起こし脂肪の貯蔵・空腹感の増加・代謝の低下を起こすという理論。 炭水化物はタンパク質や脂肪とともにバランスよく摂取する必要がある。特に植物繊維の供給源として重要。 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸を避け不飽和脂肪酸を摂取することが重要。とくにオメガ 3 。 不飽和脂肪酸の話は完全無欠コーヒーでも触れられてたな。わたしもオメガ 3, 6 は食事やサプリで意識的に量を補ってる。 この本の言う高品質の食事の基礎は、バランスをとること、害がある食品・量を避けることっぽいな。 家族と同じ食事を食べるとなると、日本食だとどうしても炭水化物が多くなってしまうのが悩ましいところ。 そしてその食事を十分に代謝するために健康な筋肉が必要、ということかな。 あと自分を超えていくことを「自尊心の上限を突破」と表現されてた。

2026-05-18, read count: 1, page: 183 ~ 208, pages read: 26

Part 3 第 7 章。ライオンプロトコルの紹介。マクロ栄養素のタンパク質重視のバランスを説明、タンパク質・炭水化物・脂質をどの程度取るべきか・何故取るべきか、を示す。 優先順位は、タンパク質 > 炭水化物 > 脂質。タンパク質を中心に摂取カロリー内で炭水化物と脂質をバランスよく摂る。 タンパク質重視のメニューという特徴はあれど、基礎的な「食べる量を測り、自分の体を計測し、計画通りに実行する」に則った至極まともな食事計画に見える。 健康長寿・減量・筋肉指摘化の 3 プランにあわせた食事プランの例を示す。ここはリファレンス的に読んだり、実際にプランが必要なときに読み返すとかが良い気がする。 その日の振り返りを寝る前に行ったり、些末なことに囚われず目的に集中し、計画通り少しずつ積み重ねることが成功につながる、とのこと。良いな。 わたしは朝プロテインとはちみつだけだし昼も細いからエネルギーが足りてなさそうなので、まずタンパク質の質と量を増やすことから始めるのが良さげ。

2026-05-19, read count: 1, page: 209 ~ 249, pages read: 41

Part 3 第 8 章。自分の現状を知る話。身体的な情報として、血圧・ウェスト周り・体脂肪率・筋肉量・脂質・肝酵素・炎症マーカー・血糖値・心拍数(安静時)。 身体能力と心の状態も測る。健康上の目標を達成する上でのスタート視点を把握する目的と、ゴールへの進捗を測る目的。 一部のヘルスケア製品でも測れる情報はあるが、持続血糖モニターは保険なしでは結構するし、血液検査などもちょっと頻度高く計測できるものではないなというのが現実的かと思った。 マインドのコラムは、目的を達成するための計画の実行には、自身の弱音を断ち切る必要があるという話。 現実的に多くの人はノイズを断ち切るのは難しい(わたしも頭の中で鳴ってる)ので、習慣化してノイズがあっても継続できるのが良いかなと思う。

2026-05-20, read count: 1, page: 250 ~ 284, pages read: 35

Part 3 第 9 章。筋肉は何もしないと減る。異化状態なら尚更。テストステロン・成長ホルモン・インスリン・必須アミノ酸は全てどうか作用を促進するが、加齢とともにその自然な生成は減少する。 同じレベルを維持するには運動を変えるしかない。トレーニングメニュー・パーソナルトレーナーの選び方。 あとはトレーニングの目標・計画、ウォームアップ等の守るべき注意事項、体の構造で分類する動作カテゴリとか。詳細なトレーニングメニューは巻末付録にある。 この運動に関する章の内容は普通の筋トレ本でもあるようなものなので、さほど新しい情報ないんじゃないかと思った。自宅で自重トレーニングしかしてない筋トレ素人なのでそう見えるだけかな。 マインドのコラムではトレーニングを長く続けるために必要な心の特性について。わたしは忍耐と回復力は特に推したい。何があっても続けることが、必ず自分を勇気づけ適応力を育み自分を律して高みへ連れて行く、というのが実感。

2026-05-21, read count: 1, page: 285 ~ 315, pages read: 31

Part 3 第 10 章、謝辞、トレーニング・プログラム、食事プラントレシピ、原注。 やる気を起こす環境の整備。小さな積み重ねが大きな結果を生む。そのためにはモチベーションに頼らないあたらしいアイデンティティを作って取り組む。 肥満は病気、筋肉をつけて健康な肉体を取り戻す。本書の本編はこれで終わりで後は付録にトレーニングメニューと食事メニューが載ってて、それで一歩踏み出せって感じ。 筋肉でについては科学的な裏付けを多く示してたけど最後に行動を起こさせる動機づけがフワッと終わったのが残念。 筋肉に対する詳細さは相当なものだろうし、文化と思想の偏りがありそうなのは読む前の想像通りではあるが、この本で理解が深まったように思う。 いかんせん細かい話は全部頭に乗り切ったわけじゃないのでまた細かく見直す必要がある。 原注が濃くて良さそうだが全部英語タイトルのため翻訳されてなさげで探るのは少し大変そうだ。

2026-05-22, read count: 1, page: 316 - 434

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